技術の詳細:高性能なエネルギー貯蔵デバイスとしてのバッテリーパック

バッテリーパックは、オフハイウェイ用途の機器でトラクションバッテリーとして使用するように設計されています。このバッテリーパックは、従来の市販製品に比べて非常に高いエネルギー密度を提供し、スペースが重視される電動化プロジェクトの課題に対するソリューションとなります。その内部では、個々のバッテリーセルが相互接続されてバッテリーモジュールを形成しています。インテリジェントなバッテリー管理システム(BMS)が内蔵されており、バッテリーを保護および監視して、上位のレギュレータや充電器と通信します。また、内蔵ヒーターを制御したり、状態に応じた最新の推奨動作を車両に伝達したりできます。自走式作業機で通常見られる通り、CANバスを使用します。

堅牢なアルミニウム製ハウジングは、保護等級IP65に準拠し、バッテリーを環境の影響から保護します。バッテリーパックは、低電圧バッテリー(低電圧:<60 VDC)と高電圧バッテリー(高電圧:>60 VDC)の両方が提供されています。

状態監視機能を内蔵済み

内蔵のバッテリー管理システム(BMS)は、バッテリーの状態を常時監視します。そしてこれに基づき、過放電または深放電、過熱/過冷却、および過電流からバッテリーを保護します。BMSはバランシングを実行し、バッテリーの耐用年数を最適化します。バッテリーに安全機能が内蔵されているため、大電力リレーやプリチャージユニットなど、外付けの安全コンポーネントの導入やテストに時間を費やす必要がありません。このエネルギー貯蔵ユニット用の充電器は、オプションで提供されています。

プロジェクト別の適応が問題なく可能

バッテリー管理システムでは各種パラメータが調整可能であるため、バッテリーパックをそれぞれのアプリケーションに適応させることができます。こうした調整は、お客様との協議に基づき、HAWE Mattroが工場で実施することもできます。例えば、CANバスのボーレートや最大/最小電圧などの設定が可能です。

接続と搭載の柔軟性

バッテリーパックタイプIEPは、産業用プラグコネクタを使用して単一のバッテリーとして直接接続できます。あるいは、実績のある迅速な交換システムを使用して、交換式バッテリーとして使用することもできます。

バッテリーシステムとしての構成

複数のバッテリーパックを並列に接続してバッテリーシステムを形成することにより、エネルギー量と目標電力を容易にプロジェクトに適応させることができます。

バッテリーパックの使用について、以下で詳細をご確認ください。